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女性の再就職支援を行なうNPO法人、NOW for Empowermentの新着情報です

~連続インタビュー~「私のキャリアヒストリー 星野めぐみさん(仮名)」

このコーナーでは結婚や子育て等によるキャリアの中断がありながらも再び仕事に就き、輝いている女性からお話を聞かせていただき、そのキャリアの歩みや人となりを皆さんにご紹介していきたいと思います。同じように再就職を目指している方々がこれを読んで励みや参考にしてくだされば幸いです。

さて、第一回目は約10年間の専業主婦時代を経て、40代で再就職し、現在は区立小学校の教諭をなさっている星野めぐみさん(仮名)にインタビューしました。

~まず、卒業されて初めて就職された時のお話を聞かせてください~
はい。大学院の修士課程を修了後、院の先生の紹介で特殊法人に就職しました。そのころはいわゆるバブルの時代でしたので、就職活動をすることもなくすんなりと決まりました。国家資格の試験問題を作成・実施する団体でした。私はそこで採点基準を決めたりするいわゆる専門職的な仕事をしていました。
また、兼業願いを出して別に短大で非常勤講師も行っていました。

~退職されたのはいつごろでしたか?~
29歳の時です。結婚相手の転勤が決まったので結婚退職しました。結婚後も働き続けることができる職場でしたが、仕事もルーティンで飽きていたし、どうしてもなりたくてなった職業ではなかったので。同じ大学院の女性ではキャリアを考えて結婚相手を選んでいた人ももちろんいましたが、私はそうではなかったのです。
夫の転勤先では、非常勤講師の仕事を月に何度かしていましたが、家事・育児が中心で、その後も何度か転勤があり、専業主婦時代に入りました。

~専業主婦時代は何か再就職に向けての準備はしていましたか?~
下の子が幼稚園に入って少し自分の時間ができたときに、まず添削の仕事を始めました。
それから、保育士の資格を取りました。理由は再就職に有利で子育て経験も活かせるだろうと思ったからです。保育士の資格を取ってから、小さいお子さんのいる母親等が受ける地方自治体等主催の講座で託児ボランティアをしました。

~その後再就職されて徐々にキャリアアップされた過程をお聞かせください~
外で働き始めたのは6回目の転勤で東京に戻ってきてからです。その時私は40代前半で下の子が小2でした。チラシを見て近所のベビーシッター会社の求人をみつけ、学生時代に取った教員免許、幼稚園教諭の資格と、専業主婦時代に取った保育士の資格が生かせると思い、また会社が近所だったのでシッターになるために必要な講習会も子ども達が学校に行っている間に受けることができる、という理由で登録しました。それから約2年間くらいベビーシッターを子供達が学校に行っている合間にやっていました。
それと平行してお友達の紹介でNHK学院の添削指導員もやっていました。
また、これらの仕事をやりながらハローワークに時々行って専門学校等の講師の職を探していましたが、講師の職にはなかなか就けませんでした。

~やはり、講師となるとちょっとハードルが高かったのですね。~
はい、でもそんな時、ハローワークで「ベビーシッター講座の講師」という求人をみつけました。その仕事は週に数回でしたが、「これをやれば「○年間講師経験あり」と履歴書に書ける!」と思い、応募し、採用されました。
そしてシッターの講師を始めて2年ほど経った頃に、都内のマンションを購入しました。これで夫の転勤についていく可能性がなくなり、また子ども達も成長して自由な時間が増えてきたので、ステップアップしたいと思い、今までの講師経験を生かして、幼児教室の講師の職をみつけました。
幼児教室の仕事は、楽しかったしキャリアアップにもなりましたが、勤務時間が夕方や土日中心で、さらに夏休みの夏期講習の仕事もあったので、自分の子ども達を家で留守番させて働くことになってしまい、そのことにストレスを感じ、もっと良い仕事がないか探していました。

~なるほど。それから学校の先生になるチャンスが訪れたのですか?~
はい。私は仕事をしながらPTAの役員も積極的に引き受けていたのですが、ある時PTAのお母さん達と再就職の話をしていて、「豊島区で区立小学校の講師として再就職をした人がいる」という情報をキャッチし、すぐに、自分の住んでいる区の教育委員会に電話したところ、即面接・採用になりました。
フルタイムで働くように勧められましたが、最初からそこまで自信がなかったので「学力教科講師」として1日2時間、毎日算数の授業の補佐をしました。毎日働くことは久しぶりだったので心配でしたが、やってみると平気で、むしろ自分の子供達が家にいる時間に自分も家にいることができるので、以前の職場より働きやすいと思いました。
やがて学力教科講師を始めて1年半ほど経ち、学校の仕事にも慣れ、自信がついてきた頃、家庭では下の子が私立中学に合格し、お受験もひと段落。フルタイムで働くことを決意し、産休・育休代替教諭として算数の専科教諭をすることになりました。それから1年後さらにステップアップし、担任を任されるようになりました。

~フルタイムで働くことになってきついとか、辞めたい等思ったことはありますか~
いいえ。フルタイムで働いてみて「なんだ、やれるんだ!」って思いました。
もしずっと専業主婦で家にいたとすれば、一日中誰とも話すこともなく、ほとんど歩くこともなく過ごす日だってあったでしょうし、そんな生活から比べると今はとても楽しくて充実しています。仕事はもちろん職場の人達とのコミュニケーションも楽しいですし、金銭的にも家計の助けになっています。夫の転勤、子育てがひと段落してからフルタイムで働けるようになって本当に良かったと思っています。

~パートナーの方は星野さんが働きに出られることに関してどのように思っていらっしゃいますか?~
 賛成してくれています。ただ、家事は専業主婦時代からずっと分担することはなく、私がやっています。夕飯の支度は、疲れたからといって一度座ってお茶等飲んでしまうと動けなくなってしまうので、帰ったら休まずに一気にやるようにしています。

~お嬢さんがいらっしゃるそうですが、ご自分の生き方をお嬢さんはどう感じていると思いますか?またお嬢さんにはどのようなキャリアを歩んで欲しいですか?~ 
娘は自分の家庭しか知らないので、これが普通だと思っているのではないでしょうか?ただ、娘には資格(私の場合は教員免許)のありがたさを話したりはしています。
 娘には仕事を続けて欲しい、娘が仕事を続けるために母親として支えてあげたいと思っていますが、本人は案外専業主婦志向かもしれません(笑)。

~最後にこれから再就職を目指す方々に向けてチャンスをつかむコツ等、アドバイスがありましたらお願いします!~ 
とりあえずチャレンジすることが大切だと思います。チャレンジすると「これは大丈夫。」「これはストレスになる。」等わかりますし、子ども達や夫の反応もわかります。どうせ、と言っては何ですが、再就職なのですから、誰に期待されているわけでもなし、ダメだったらまたやり直せばよし、自分にとって何が大切かを考えながらやっていけばよいのではと思います。
 それから、お母さん達と再就職の情報交換をすることはとても有意義なことだと思います。私もそれでチャンスを得ましたし、私からの情報で再就職された方々もいます!

~ありがとうございました~

《インタビューを終えて》
どんな環境でも前向きに、人とのつながりを大切にされてきた星野さん。履歴書に書くことを意識して再就職のステップを踏まれてきたことなど、とても参考になりました。お母さん同士の会話の中で再就職の話をして盛り上がることができるというのは、相手との距離があるとなかなかできないものなので、気軽にそういう話ができる気さくなお人柄もステップアップの秘訣かなと思いました。

インタビュアー:合田聡子

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